この記事はデジクリアドベントカレンダー7日目の記事です。
このブログでは、キャライラストの見栄えをよりよくする手法をいくつか描いていこうと思います。
11月には「絵を上手っぽく見せる講座」を行いましたが、今回はキャライラストに限定してみていきます。
ポーズを決める際に大事なことは次の二つです。
詳しく説明していきます。
世の中にコンテンツが大量に増えている今、一つのコンテンツにかける時間は奪い合いになります。
そのため、絵もパッとみた一瞬で惹きつけないと細かいところまで見てもらえない可能性は高いです。
そこで重要なのがシルエットとなり、シルエットでどんなポーズかわかるようにすることは大切になります。
左のイラストと右のイラストでは、ピースの位置のみ変えています。
左のイラストは、この絵の肝であるピースサインが体とかぶってしまっています。
右のイラストのようにピースの位置をずらし、シルエットを出すことでキャラクターがどんなポーズをとっているか瞬時にわかるようになります。
まずはこちらのイラストを見てください。
どちらのイラストのほうが魅力的に見えるでしょうか?
おそらく右のイラストのほうが魅力的に見えるんじゃないかと思います。
右のイラストでは「緊張と緩和」を意識して描いています。
緊張と緩和は、力が入っていることと力が抜けていること(リラックスしていること)です。
今回のイラストは「力強さをアピールしたリラックスポーズ」をコンセプトとしています。
左のイラストではすべて緩和=リラックスしているため、コンセプトにそぐわないイラストになってしまっています。
一方、右のイラストでは肩はリラックスしつつ、腰に当てた手と握り拳といった力強さが出る部分は緊張=力が入っているようなポーズにしています。
このように緊張と緩和をうまく用いることで、キャラクターをよりよく表現することができます。
次のイラストはこちらになります。
グレースケールにするとこうなります。
見た通り、足元から顔付近に近づくにつれて、暗→明のグラデーションができていることがわかります。
人間の視線は暗<明の部分に優先的に動きます。
そのため、顔付近にかけて暗→明のグラデーションをいれると、このような全身絵でも顔を目立たせることができます。
今回はキャライラストの見栄えをよくする手法を2つ紹介しました。
ほんとはもうちょっと書きたかったんですが、眠いので寝ます...。
これからもたくさんおえかきしちゃおう!
・CGWORLD.JP 連載 エイド宿題
シルエットについて書いてあります。
https://cgworld.jp/regular/202104-aidshukudai-30.html
・わかすぎものがたり CGアニメーター向け すぐに使えるメモ
緊張と緩和について書いてあります。
https://ryowaks.com/quicktips-tense-relax/